タバコ1本で、ニコチン中毒に

タバコの問題点は、ひとつにその習慣性です。麻薬と同じでやめられなくなるんです。

煙に含まれるニコチンは肺から吸収され、血液の流れに乗って全身にまわり、4秒くらいで脳に到達します。だから、吸うとすぐに「はぁ~」と満足するのです。

ところが、40~50分経つとニコチンの血中濃度が下がってきます。すると、脳が「血液中にニコチンが足りない!」と指令を出すので、またタバコが吸いたくなるのです。

タバコ1本には15~20mgのニコチンが含まれていて、1本吸うと3~4mg体内に吸収されます。これはニコチン中毒になるのに必要な量と一致しています。

だから1本吸うと次もまた吸いたくなる。やめられなくなるのです。タバコは非常に依存性の高い、売る側からすれば、とてもうまくできている商品なんです。

(2007年5月から掲載)