副流煙の害はさらに・・・

タバコは副流煙の害も深刻です。ニトロソアミン、ベンツピレン、カドミウムといった発ガン物質は、直接吸う煙の何倍、何十倍と含まれています。粘膜への刺激も、副流煙のほうが強いのです。吸っている本人は平気なのに、まわりの人のほうが目がしぱしぱしたり、のどがいがらっぽくなるのはこのためです。

日常的にこの副流煙を吸わされていると、タバコを吸わない人でも肺ガンになる確率が1.5倍に上がります。内分泌系のガンは3.2倍、子宮頸ガンは1.8倍、乳ガンも1.8倍、とガンのリスクが高くなります。

また、親が喫煙している家庭の子どもは、SIDS(乳幼児突然死症候群)になるリスクが高い、と話しましたが、急性肺炎や気管支喘息などの呼吸器系の病気になるリスク、また中耳炎などにかかる確率も高くなっています。

(2007年5月から掲載)