小さい赤ちゃんが増えている!

今、日本は、妊婦の栄養状態が悪くなりつつある国だと言われています。

発展途上国では、妊娠中の女性の栄養状態が悪く、もっと改善しなければ!と国を挙げて懸命に努力していますが、この豊かな日本でまさか!?メタボが叫ばれている時に!?と思うでしょう。

しかし、この1つの例として、生まれてくる赤ちゃんの体重が減ってきていることがあげられます。

20年前に比べて、男女とも平均で200gも出生体重が減っているのです。

また2500g以下で生まれた赤ちゃんを「低出生体重児」といいますが、1970年代の割合は全体の5%台だったのに、最近では10%近くにもなっています。30年で倍に増えているのです。

いまや、生まれてくる赤ちゃんの10人に1人が低出生体重児というわけです。しかも、早産などではなく、満期で生まれた赤ちゃんの体重が減っている。

これは、母体の栄養状態が悪く、おなかの赤ちゃんにきちんと栄養が届いていないからなのです。

(2008年8月から掲載)