ママの食事が子どもの健康をつくる

朝、昼、夜、と三食きちんと食べて、バランスのとれた食事をしましょう。きちんとごはんを食べないと、必要な栄養素は確保できません。

そのためには、パン食よりもご飯食。ご飯を中心にすると、自然に多くの副食をとるようになります。栄養士さんの調査からも、パン食中心の人とご飯食中心の人では、ご飯食(和食)の人のほうがバランスがとれているという結果が出ています。

カロリーを確保するには穀類がポイントになると思います。ただ、穀類が大切と言っても、おにぎりだけの食事はダメです。野菜やお肉など、いろんなものを副食として付け加える必要があります。

ぜひ、自分でご飯を作ってください。最近の若い人の中には、炊飯器を持っていない人も多いようですが、自分の健康は、次世代の子どもの健康と直結しています。自分だけの体ではない、将来の子どもの健康を確保するためにも大事な体なんだ、今はそのための大切な時期なんだ、という認識をもってください。

お母さんの栄養が悪ければ、その影響を直接おなかの中の赤ちゃんが受けるということを忘れずに、しっかりと必要で十分な栄養とエネルギーを摂取するよう心がけてください。

また、母乳も大切だということもわかってきました。生後半年間、母乳で育てることができれば、赤ちゃんの成人病になるリスクはずいぶん下がります。母乳は、お母さんの将来の糖尿病になるリスクも下げますし、赤ちゃんの糖尿病になるリスクも下げます。ストレスに強い子どもをつくるということもわかってきました。母乳で育ててあげてほしいと思います。

しかし、その時の赤ちゃんの栄養は母乳しかありませんから、栄養豊富な母乳はお母さんが充分な栄養をとっていて、はじめて可能となります。授乳中の栄養が重要であることを理解してください。

母乳育児はお母さんの栄養が充分とれていて、はじめて意味があるのです。

(2008年8月から掲載)