自分のお産のリスクを知ろう!

産科の医師が減り、お産をする病院も少なくなっている現状で、では妊婦さんたちはどうすればいいかというと、お産そのものにはリスクがあるということをもう1回思い出して欲しいんですね。

妊娠したら、ハッピーだけじゃなく、自分の持っているリスクをきちんと知って、そのうえでお産をする施設を選んでほしいのです。

たとえば、リスクの中でも年齢は大きな因子で、高齢化してくるとリスクは増えるんです。

僕が作ったリスクスコアでは年齢、初産婦かどうか、肥満か、血圧が高いか、心臓の病気をもっているか、糖尿病・腎臓病を持っているかなどがリスクとなり、自分でリスクをチェックできるようにしました。

妊娠のリスク 安全度チェック

妊娠の初期と中期の2回行うと、帝王切開になる率とか、早産率とかが、高いか低いかがわかってくる。点数が高いほど多くなります。

自分が妊娠した時にやってみて、もし点数が高かったら大きな病院に行く。妊娠後期にもう一度やってみて、妊娠している間にいろんなことが分かってきたら、「やっぱり、先生。私は大丈夫でしょうか」という話をして、妊婦さん自身がお産をする病院を選んでいって欲しいと思っているのです。

(2006年9月から掲載)