母体の目薬、塗り薬、サプリは?

目薬、塗り薬、貼り薬は、妊娠中でも、妊娠前と同じように使って構いません。体にほとんど吸収されず、その部分でしか効かないので、赤ちゃんにまで悪影響を与えることはありません。

肩こり薬にはインドメタシンという成分が入っていて、これは妊娠後期にたくさんとると、赤ちゃんの血液循環を阻害するのでよくないのですが、塗ったからといって多量に吸収されるわけではありません。

薬の成分だけを取り出せば、良い・悪いがありますが、吸収される量を考えると、まったく問題ありません。

サプリメントは鉄分以外、勧めません。それは危ないからという理由ではなく、必要ないと思うからです。

製造過程の事故などで偶然何かが混入されることも起こりえます。必要で飲んでいたものなら、そういうトラブルでもあきらめがつきますが、たいした必要もなく飲んでいたものでトラブルが起きたら、「なんで飲んでいたんだろう…」と後悔することになるので、お勧めしないのです。

必要なものはきちんと使う、必要のないものは使わない。これが妊娠中の原則です。

(2007年9月から掲載、2014年11月改訂)