妊娠時期で違う薬の影響

「妊娠中やめたほうがいい薬」とひと口でいっても、妊娠初期にやめたほうがいいものと、妊娠が分かってからやめても十分間に合うものがあります。

その薬がいつ赤ちゃんにトラブルを引き起こすかによって違うのです。

たとえば、前回お話ししたリウマチの薬は、妊娠する前からやめておかないと、妊娠してからでは遅いと言えますし、逆に血圧の薬は、妊娠5~6ヵ月以降に影響してくる薬なので、妊娠が分かってからやめても間に合います。

薬の取り扱い説明書には一律に「妊娠中飲んではいけません」と書いてありますが、初期に影響を与えるもの、後期に影響を与えるもの、などいろいろあって、その時期が分かっているんです。

こうした詳しいことは、やはりしっかりとした薬のデータバンクがないと、なかなか得られない情報なのです。

(2007年9月から掲載、2014年11月改訂)