要注意!は持病の薬

胎児に影響がある薬は、もともと持病があって使っているものがほとんどです。

たとえば、リウマチの薬の中には、赤ちゃんの発育を抑えてしまう成分が入っていることがあります。

リウマチの薬すべてではなく、たくさんある中の1つにそういう薬がある。それを知らないで使っていると、流産になることがあります。たとえば〈リューマトレックス〉という薬ですが、これは妊娠する予定があるなら使わないほうがいいです。

血圧の薬の中にも赤ちゃんの腎臓の働きを落とすものがあります。赤ちゃんの尿が出なくなって、羊水がカラカラ状態になり、奇形を起こすような働きのものがあるのです。

具体的には、〈アンギオテンシン変換酵素阻害剤〉という、略してACE阻害剤やARBというグループの薬がありますが、これも妊娠中はやめたほうがいいですね。

そのほか抗がん剤やてんかんの薬、また心臓に人工弁を入れているような方に使う血液を凝固させにくくする薬などは、赤ちゃんに異常を起こすリスクのあるものがあります。

(2007年9月から掲載、2014年11月改訂)