薬の母乳への影響は?

「薬の影響は、どのくらいからだに残るのか」という質問もよく受けますが、たいていは翌日になればなくなります。だからこそ、薬は毎日飲むんです。

もし、薬の効果が1週間あるなら、1週間に1度飲めばいいわけです。注射ではそういうものがあり、週1回とか月1回打つものは、効果も影響もそれだけ体に残るからです。

でも、毎日飲む薬は、1日で効果が消えるから毎日飲む。ですから、今日飲むのをやめれば、明日から影響を心配しなくていいでしょう。

授乳中のお母さんも薬が心配だと思います。

薬の成分は母乳にも出てきますが、多くの場合、量としてはわずかなので、通常は赤ちゃんへの影響をあまり考えなくてもいいと思います。

風邪薬や抗生剤などは、授乳しながら薬を飲んでもかまいません。

ただ、短期間飲むような薬で医師や調剤薬局で授乳を控えるように言われた場合や、もしどうしても気になるという人は、薬を飲んでいる期間は搾乳しておくといいでしょう。

この場合も、薬を飲まなくなれば、翌日から体内には薬の成分はほとんどなくなっているので、授乳を再開してかまいません。

(2007年9月から掲載、2014年11月改訂)