トラブル対処法:つわり

つわりは大半の妊婦が体験する症状です。妊娠6週ごろから15週くらいまで続き、胃がむかむかしたり、匂いに敏感になって、吐き気をもよおします。

原因ははっきりとわかっていませんが、一番有力なのが、胎盤をつくるときに急激に分泌されるhCGホルモンの影響で、体の機能が混乱し、脳の嘔吐中枢を刺激するためではないかと言われています。また、母体が胎児を異物ととらえ、アレルギー反応を起こしているという説もあります。

激しい嘔吐を繰り返して脱水症状になったり、体重が5kg以上減るなど、症状がひどくなると、妊娠悪阻(にんしんおそ)という病名が付き、病院での治療が必要になることもあります。

つわりのときは、十分な水分補給と、好きなものを好きなときに好きなだけ食べるようにしましょう。妊娠初期は、多少栄養が偏ったり食事の量が減っても、ママの体に蓄積された栄養分が優先的に赤ちゃんに送られるので心配ありません。温かいものは吐き気をもよおしがちなので、冷まして食べるなど工夫を。

精神的なものも影響するので、家にこもっていないで外出したり、仕事や趣味に集中したり、気分転換するのも効果的です。

(2011年4月から掲載)