熱中症
読み方
ねっちゅうしょう
症状
まわりの温度が異常に高いことが原因で、体が熱を作り出すことと、熱を発散することのバランスが崩れて、体温調節がうまくできなくなってしまった状態をいう。
初期は、めまいや、頭痛、倦怠感、筋肉の痛みなどがある。吐き気、失神といった症状が出ることも。さらに症状が重くなると、けいれん、40度以上の発熱、意識障害、血圧低下など熱射病に進行する。
処置の方法
- 木陰やクーラーの下など涼しい場所へ移動する
- 首やわきの下、足の付け根をアイスノンや氷で冷やす
- 水を体中に吹き付けて、うちわなどで扇ぎ、風を当てる
- 乳幼児用イオン飲料を与える。ナトリウム、イオンなどの電解質や塩分が適度に加えられているので、緊急時にかぎっては、白湯や麦茶よりも適している
- 乳幼児用イオン飲料がないときは、水1リットルに、砂糖40グラム(大さじ4杯強)、塩4グラム(小さじ1杯弱)を溶かしたものや、母乳、ミルク、白湯、麦茶などを飲ませる。
- ぐったりしている、高熱があるのに汗をかかない、意識がないなどの症状があるときは重症。すぐに救急車を呼んで、涼しい場所に連れていき、頭より足を高くして寝かせる。水などで全身を冷やして救助を待つ。
予防法
- 日差しが強く、気温の高い時間帯はなるべく外に出ないこと。ベビーカー内は、外の温度よりも高温になるので、注意する
- 気温があまり高くなくても、湿度が高い日は汗が蒸発しにくく、熱がこもりやすいので、油断しない
- こまめに水分補給をする。子どもはたくさん汗をかくので、大人よりも水分が必要。白湯や麦茶、母乳をこまめに飲ませる。大量に汗をかいたときなど、軽い脱水症状のときに限っては、乳幼児用イオン飲料がベター。
- 風通しの悪い服、汗を吸い取らない化繊の服を着せると、熱がこもりやすくなる。暑いところでは薄着をさせて、吸水性のいい綿の服などを選ぶ
- たとえ短時間でも、炎天下や車の中に放置しないこと