B型肝炎ワクチン/任意接種
予防する病気
B型肝炎
B型肝炎ウイルスは、血液を通して母子感染や性行為によって感染。国内のウイルス保有者は推定100万人。大部分は自覚症状がなく自然に完治するが、ウイルス保有者の約10%が慢性肝炎、肝硬変、肝臓がんに進行。
国内では、ウイルスを保有している母から新生児への感染予防対策と、医療者のワクチン接種だけが行われていたが、近年、家族内感染や保育園など集団生活の場で感染するケースが報告され、ワクチンの普及が求められている。世界中のほとんどの国でB型肝炎ワクチンは定期接種になっている。
ワクチンの種類
不活化ワクチン
接種方法
皮下接種
理想の接種期間
4週間隔で2回。20~24週間後に、1回。計3回接種。
対象年齢
生後2ヵ月以降。
一般的な副反応
- 接種部の痛み、腫れ、しこり、熱感。
- 頭痛、頭重感、発熱、発疹、関節痛、筋肉痛、下痢、食欲不振など(いずれも5%未満)
重大な副反応
アナフィラキシー(蕁麻疹、呼吸困難、血管浮腫、顔面浮腫、咽頭浮腫など)、多発性硬化症、急性散在性脳脊髄炎、ギランバレー症候群(いずれも頻度不明)
注意
- B型肝炎接種後に、別のワクチンを接種する場合は6日以上の間隔をあける。
- 三種混合ワクチン、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン等との同時接種が推奨されている。
ワクチンの製造メーカー
化学及血清療法研究所
(2012年5月から掲載)