おたふくかぜワクチン/任意接種
予防する病気
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)
飛まつ感染、接触感染でムンプスウイルスにより発症。2週間ほどの潜伏期間を経て、高熱とともに耳の下が腫れ、3~5日でおさまる。10人に1人が無菌性髄膜炎を合併。また難聴の後遺症を残すことがある。2~12歳での発症が多い。それ以上の年齢で発症すると、睾丸炎や卵巣炎を合併するなど重症化しやすく、不妊の恐れもある。
ワクチンの種類
生ワクチン
接種方法
皮下接種
理想の接種期間
1歳~5歳頃までに1回接種(なるべく早めに)。また、就学前に追加接種が理想。
対象年齢
1歳以降。
一般的な副反応
- 接種部に、赤み、腫れ、しこり等があらわれることがあるが、2~3日で消失。
- 接種直後から翌日に、発疹、蕁麻疹、紅斑、かゆみ、発熱など。(0.1%未満)
- 接種後2~3週間後に発熱、耳下腺の腫れ、嘔吐、咳、鼻汁などの症状が現れることがあるが、自然感染に比べて経度で一過性。
重大な副反応
- アナフィラキシー(蕁麻疹、呼吸困難、血管浮腫、顔面浮腫、咽頭浮腫など)
- 無菌性髄膜炎(0.1%未満)(発熱、頭痛、不機嫌、哺乳不良、頚部の硬直など)、急性散在性頭脳脊髄炎(ADEM)(頻度不明、極めてまれ)、脳炎、脳症(頻度不明)、急性血小板減少性紫斑病(100万人に1人)、難聴(0.1%未満)、精巣炎(0.1%未満)
注意
- おたふくかぜワクチン接種後に、ちがう種類のワクチンを接種するときは、4週間以上の間隔をあける。
ワクチンの製造メーカー
北里第一三共ワクチン、化学及血清療法研究所、武田薬品
(2012年5月から掲載)