1月:小正月
小正月って、なに?
小正月とは旧暦のお正月のこと。古代の暦では満月から満月までを1ヵ月としていたので、一年の最初の満月にあたる1月15日がお正月でした。
明治時代に太陽を基準とした新しいカレンダーになってからは、元日から7日までを「大正月(おおしょうがつ)」、1月15日前後を「小正月(こしょうがつ)」呼ぶようになりました。
また、このころになると、主婦もやっとお正月行事の忙しさから開放されるため、女性をいたわる日として「女正月」とも呼ばれます。
昔の女性にとっては、里帰りしてゆっくりできる貴重な日。お正月に帰省できなかった人は、このころ実家を訪ねてもいいですね。
小正月の祝い方
古くから、小正月(こしょうがつ)には餅花(もちばな)を飾り、小豆がゆを食べることが習わしです。
餅花(もちばな)とは、柳の枝に紅白の餅をつけ稲穂に見立てた華やかなお飾りで、神棚や台所などに飾って農作物の豊作を祈りました。
一方、小豆がゆには「無病息災」と「厄払い」の意味があります。残りがちなお餅を活用し、体に優しく縁起のいい小豆がゆを食べて、家族みんなの健康を祈りましょう。
小豆がゆの作り方
材料(4人分)
- 米1カップ
- 水800~900cc
- 小豆1/4~1/3カップ
- 餅4個
- 塩小さじ1
作り方
- 小豆をよく洗い、たっぷりの水を入れて強火にかけ、沸騰したら一度ざるにあけます。再度、かぶるくらいの水を加えて火にかけ、沸騰したらごく弱火で約40分間ゆでます。
- 洗った米に、水と塩小さじ1を入れ、アクをすくいながら、弱火で1時間ほどかけてお粥を作ります。ここに1の小豆とお餅を加え、すべて柔らかくなったら完成!