5月:小満(しょうまん)
小満(しょうまん)って?
小満(しょうまん)は二十四節気のひとつで、5月21日頃。野山の緑はどんどん濃くなり、植物や動物の成長が実感できるシーズンが来たことを知らせる日です。
小満という名前は、麦の収穫の兆しを喜ぶ農民の気持ちを表したもの。この時期、冬に蒔いた種が成長し、やっと穂をつけて実が熟し始めるため、それを見た農民は「よかった!」と胸をなで下ろしました。
このお百姓さんの「少し満足する」喜びの気持ちから、小満と名付けられたそうです。昔から農作物の出来不出来は、私たちの生死にかかわるとても重要なこと。それは、今どんな情報化社会に生きていようとも、変わりありません。
今日は、麦から出来たパンやうどん、パスタを食べて、「少し満足」。麦が無事に収穫できるように祈り、農作物の成長に感謝する日にしてもいいですね。
二十四節気って?
現代のカレンダーは、太陽を基準として作られた「太陽暦」が採用されていますが、江戸時代までは、月の満ち欠けを基準にして作られた「太陰太陽暦」を使っていました。二十四節気(にじゅうしせっき)とは、1年を24に区分けした節目の日。昔は農耕や生活の目安として活用されていましたが、今でも季節感を表す言葉として用いられています。