11月:お歳暮
お歳暮って、なに?
その名の通り、年の暮れの贈り物。1年の締めくくりに、日ごろお世話になっている人に感謝の気持ちを込めて品物を贈ります。
もともとは、年があらたまるときに、先祖を迎えるお供物として本家に届けたもの。
お正月準備に必要なものを贈るので、11月下旬から12月25日ごろまでに贈りたいですね。
季節感が大事なので、タイミングを逃してしまったら、お年賀(1月15日、地方によっては7日まで)や、寒中お見舞い(2月4日ごろまで)として贈りましょう。
お歳暮は誰に贈るの?
昔は親や先生など目上の人に贈るのが一般的でしたが、最近は、お世話になっている人、あらためて感謝したい人に贈ることが多いようです。
会社の上司や先輩、お仲人さん、いつもいろいろ気にかけてくれる友だちやご近所の人、お稽古事の先生、学生時代の恩師……などなど。
贈る品物は、先方が喜んでくれそうなものを選びますが、平凡でも、重なっても困らない食品や実用品が無難かもしれません。
最近は自由に商品を選べるギフトカタログも人気です。お歳暮はデパートなどから直送するケースがほとんどですが、本来は持参して挨拶とともに渡すもの。
品物を送りっぱなしにするのではなく、挨拶を兼ねた手紙かハガキも送りましょう。より真心が伝わりますね。
お歳暮をいただいたら
お歳暮をいただいたときは、手紙かハガキでお礼状を出しましょう。親しい人なら電話でお礼を言ってもいいでしょう。基本的にはお返しの必要はありません。
お歳暮のだんどり
この時期は忙しい上、ギフトコーナーも込み合います。子どもを連れてお歳暮探しに出かけるのも一苦労!
そこで上手に利用したいのがデパートやスーパーが出しているギフトカタログやネット販売。
自宅で空いた時間にゆっくり商品を選び、支払いも口座引き落としができるこのシステムは、忙しいママにピッタリです。
歳暮リストを作る
お歳暮を贈る方の名前、予算をリストにしておけば、うっかり送り忘れることもないし、予算オーバーの心配もありません。また贈り物の品名や価格も記入しておけば、次回の品物選びにとても便利です。
まめ知識
「お歳暮」は、年越しに塩鮭、鯣(するめ)、数の子、塩鰤(しおぶり)など、塩漬けしたものや干物の魚介類を祖先の霊に供えた「御魂祭(みたままつり)」の名残り。
ですから、昔はこれらのお供え物を両親、親族や近隣の人に配ったのです。
いまでも塩鮭や数の子などはお歳暮に使われていますね。北九州の一部では目刺し100匹を贈るという習わしもあるそうです。