4月:潮干狩り
潮干狩りって、なに?
春先から初夏にかけて盛んになるのが浜辺の遊び「潮干狩り」や「磯遊び」。
「潮干狩り」ではアサリやハマグリを砂浜で掘ったり拾ったり。「磯遊び」ではヤドカリ、カニ、ヒトデ、ときにはタコやナマコとも遭遇。
見たこともない生き物にも出会って、びっくりしたり見とれたり。水族館で遊んでいるような海辺の遊びは、子どもはもちろん、大人にも大人気です。
春に潮干狩りするのはなぜ?
この季節に、海辺の遊びが盛んになるのは、1年の間で潮の満ち引きがピークに達するため。干潮時(かんちょうじ)には大きく潮が引いて、広々と大きな砂地や磯が姿を現して、存分に探索できるからです。
月と太陽の引力の影響を受けている地球は、毎日2回、潮の満ち引きを繰り返しています。日によって満ち引きの大きさは違い、その差が大きいときを「大潮」、小さいときを「小潮」、その中間を「中潮」といいます。潮干狩りに適しているのはもちろん「大潮」の干潮時。
とくに3月~5月は一年で最も潮の引きが大きくなるため、長い時間、磯遊びを楽しむことができるのです。
潮干狩りのダンドリ
開催日時のチェック
まずは、インターネットや本、新聞などで、潮干狩り情報を入手。行きたいエリアで潮干狩り会場を探し、開催日時を問い合わせましょう。
天候や潮の状況によって日時が変更になることも多いので、前日には必ず確認の電話を入れましょう。
車で行く場合は、渋滞することを予想して、ゆとりを持って早めに出かけましょう。
道具を揃える
潮干狩りに必要な道具は、くま手、アサリを入れる網、まとめて入れるカゴ、海水を持ち帰るときのポリ容器など。家まで時間がかかる場合は、鮮度を保つクーラーバッグと氷も必要。
服装は
長袖のトレーナーやシャツに、裾の濡れない半ズボンが最適。大人も子どもも、濡れたり汚れたり、転んだりするので、着替えを必ず用意しましょう。
足元を万全に
砂浜での潮干狩りは、くま手を使って砂を掘ったり、浅瀬では足の裏で砂をぐりぐりと掘って、貝を探し当てます。足裏を使うときは、貝の感触が敏感に伝わるように、でも、貝殻などで足を切らないように、使い古したソックスを履くのもおすすめ。また、岩場の多い磯遊びをするときは、使い古しのスニーカや長靴がいいですね。
日焼け止め・帽子も忘れずに
海辺は日差しが強いので、日焼け止めクリームと帽子は必需品です。帽子をかぶっていても首筋など日焼けしやすいので、首に巻くタオルやスカーフもお忘れなく。
貝の砂出しと潮抜き
潮干狩りでとったアサリやハマグリはまさに旬! 身がプリプリに膨らんで、一番おいしい時期です。
お吸い物、クラムチャウダー、酒蒸し、てんぷら、ボンゴレパスタなど、楽しみ方もいろいろ。子どもたちも、自分で獲った貝となると、食への関心が違いますね。
獲った貝は、必ず砂出しすること。海から持ち帰ったたっぷりの海水か塩水(約3%、1リットルの水に対し塩30g)にアサリを浸し、釘を2~3本入れて一晩置きます。錆びた鉄に反応して砂抜きがスムーズに!
また、調理するときは、1時間ほどザルに上げて、貝が含む潮を出してから取りかかりましょう。この潮抜きをしないと料理がしょっぱくなってしまいます。
また、アサリは冷凍保存できます。砂抜きしたらキレイに洗って、使い勝手のよい分量に小分けして冷凍を。朝、急いでいるときのおみそ汁などにとても便利です。