6月:入梅
入梅って、なに?
梅雨の季節に入ることを、入梅(にゅうばい)とか梅雨入り(つゆいり)といいます。
梅という漢字を使うのは、ちょうどこの時期に梅の実が黄色く熟すから。梅の実が旬を迎えるシーズンに降る長雨、という意味です。
暦の上では立春から125日目の6月11日か、12日からの30日間を梅雨といいますが、気象上の梅雨はその年によって大きく異なるもの。
5月下旬から梅雨入りすることもあれば、雨の少ない空梅雨(からつゆ)に終わることもあります。じめじめしてうっとうしいと感じる季節ですが、農作物や植物にとっては、命を育む水をたっぷり与えてくれる、恵みの季節なのです。
なぜ雨が多くなるの?
中国、韓国、日本の周辺では、この時期にちょうど冬の冷たい空気と夏の温かい空気がぶつかるため、大気の状態が不安定になり雲ができやすくなります。
天気予報で耳にする「梅雨前線」(ばいうぜんせん)がこれ。温度差も激しいときなので風邪に注意して。予報をこまめにチェックし健康管理を万全に。
カビに注意!
梅雨時期は湿度も高く、カビが生えやすくなります。「黴(カビ)」という漢字を使って「黴雨(ばいう)」と呼ぶこともあるほど。食中毒も多くなるので、台所の清潔には特に注意をはらいましょう。
- まな板や調理器具をマメに消毒!
- 冷蔵庫を過信しないこと!長期保存は避ける!
- 押入れやクローゼットの換気をこまめにしてカビ・ダニを防ぎましょう。
- 下駄箱は除湿シートなどで湿気をカットしましょう。
靴の中の湿気カットも新聞紙を活用。新聞紙を丸めてギュッギュッと詰めるだけで、かなり除湿効果があります。
梅ジュースを作ろう
とっても簡単! 梅ジュースを作ってみましょう。1週間~10日で飲めるようになります。ピュアな梅エキスは、疲労回復、夏バテ防止にも最適!
材料
青梅1キロ、砂糖1キロ
作り方
- 梅をキレイに洗い、水気をふき取ったら、1晩、冷凍庫へ入れます。冷凍すると梅の組織から果汁が早く出て、失敗なく作れます。
- ビンなど清潔な密閉容器に凍った梅と砂糖を交互に入れます。
- 果汁が出てきたら、ときどき容器を回して梅全体に果汁がかぶるようにします。
- 1週間~10日で出来上がり。
- 水やお湯、炭酸などで4、5倍に薄めて飲みましょう。
- 長期保存する場合は、エキスを加熱するか、冷凍保存します。