4月:清明(せいめい)
清明って、なに?
清明(せいめい)は二十四節気のひとつで4月4、5日頃にあたります。
「清明」とは「清浄明潔」という言葉の略で、日差しや植物など、目に映るものすべてが新鮮で明るく清らかになる季節を表現しています。
そういえばこの頃は、お花見シーズン真っ盛り! 桜をはじめ、菜の花、チューリップ、スイセンなど、春の花がいっせいに咲き乱れるのもこの頃ですね。
もちろん、自然界だけではなく、町中でも、新調したばかりの園児服を着た子どもや、ピッカピカのランドセルを背負った小学一年生、初々しいスーツ姿の新社会人など、心和ませてくれるすがすがしい光景がいっぱい。
春の息吹を満喫しましょう。
二十四節気って?
現代のカレンダーは、太陽を基準として作られた「太陽暦」が採用されていますが、江戸時代までは、月の満ち欠けを基準にして作られた「太陰太陽暦」を使っていました。二十四節気(にじゅうしせっき)とは、1年を24に区分けした節目の日。昔は農耕や生活の目安として活用されていましたが、今でも季節感を表す言葉として用いられています。
まめ知識
清明の日は中国でも春らんまん! 春の息吹を求めて郊外を散策する風習があるそうです。
また、お墓を掃除する日でもあり、草むしりをしてお墓を清め、先祖を供養する日なので「掃墓節」とも呼ばれています。この風習が色濃く残っているのが沖縄県。「清明祭」は「シーミー」と呼ぶ沖縄の三大行事のひとつ。
お墓参りに行き、お線香やお花をお供えして、お墓の前で親類が揃って食事を楽しみます。