7月:お中元
お中元って、なに?
お中元は、日ごろお世話になっている方に感謝の気持ちを伝える「贈り物」のこと。初夏の挨拶として取り入れるようになったのは、明治30年ごろだといわれています。
由来は中国で7月に行われる「中元」というまつりごと。同じ時期に日本古来の仏教の盂蘭盆(うらぼんえ)が重なったのがはじまりでした。
大切な日にお供え物をし、それを親類や親しい方に配るという日本人の習慣から、今の形に定着したようです。
お中元を贈る時期は?
関西は6~7月、関東7~8月にかけて、と地域によって多少違いがありますが、一般的には6月下旬から8月上旬の間に贈るとされています。
タイミングを逃してちょっと遅れた場合は、「お中元」ではなく「暑中御見舞」、さらに立秋をすぎた場合は「残暑御見舞」という名目で、贈りましょう。目上の方へ贈る場合は、「暑中御伺い」「残暑御伺い」とするといいですね。
最近ではお中元シーズンの混雑を避けて、6月中旬あたりから贈るケースも多くなっています。早期割引を実施しているお店も多くなっているので上手に利用しましょう。
24時間好きなときに品物選び~購入~配達の申し込みができるインターネットショッピングも人気。ネットならではのサービスや割引特典があったり、贈った相手や品物の履歴を残したりできるのも魅力です。
お中元は誰に贈るの?
両親や親戚、仲人、恩師、会社の上司、主治医、習い事の先生など、お世話になっている方に感謝の気持ちをこめて贈ります。
ただ、贈答品は禁止という会社も多くなっています。会社関係に贈る場合は、先方のルールや慣習をまず周囲に確認してから。
仲人や媒酌人など結婚式でお世話になった方に贈るのは、約3年間くらいが一般的といわれています。
贈る予算や品物は?
お中元の予算は一般的に3000円~5000円くらいが目安。
相手の家族構成、好みなどを考えて心のこもった物を贈りましょう。何を贈ったらいいか迷ったときは、平凡でも、重なっても困らない食品や実用品が無難。最近は自由に選べるギフトカタログも人気です。
お歳暮はデパートなどから直送するケースがほとんどですが、本来は持参して挨拶とともに渡すもの。品物を送りっぱなしにするのではなく、挨拶を兼ねた手紙かハガキを送りましょう。より真心が伝わります。